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2007-06

あとがき

この6月は伝えたい、残したいと思うことがたくさんあって、ブログ更新回数が地味に過去最高。
今日で1年のちょうど半分が終わります。
最後に、今一番心にある想いを平安時代の恋文にのせて。 

~あすなろの 緑雨打たるる 硝子越し 常盤に萌ゆる色 美しきかな~
sachiko nakano(1996) 

明日は7月1日。
新しい半年、そして新しい1年の始まり。

聖書には愛あふれたりその愛は

「あの方が私に口づけしてくださったらよいのに。」(1:1)

という軽く衝撃的な書き出しで始まる旧約聖書の愛の詩「雅歌(がか)」。
今日のタイトルはサラダ記念日からぱくってみましたが、なんとも麗しいというか艶っぽい表現が8章の間にあふれています。受け止め方もいろいろあるようですが、雅歌をすきなのは絶対に女性のほうが男性よりも多いかと。

「揺り起こしたり、かき立てたりしないでください。愛が目ざめたいと思うときまでは。」(2:7)

たぶんこういう表現に、私も含めてたぶん女性は弱いのです。
同じ聖句が雅歌には3度出てきます。
繰り返し語られているということは、大事だということ、なんだろなぁ。

そしてこれも、雅歌の一節。
「私はシャロンのサフラン、谷のゆりの花。」(2:1)

自然の不思議

滝落とし

ココロ奪われるものの多くは、自然の中にあります。
自然には理由なんてなく、そこにいるだけで何もかもが満ち足りた想いになる不思議。

「約束の虹」も見えるかも。

水しぶきに映る小さな虹

砂浜を歩くとき

思い出す、ひとつの詩。
Footprints

【Footprints】 by Margaret Fishback Powers(1964)

One night I dreamed a dream.
I was walking along the beach with my Lord.
Across the dark sky flashed scenes from my life.
For each scene, I noticed two sets of footprints in the sand,
one belonging to me and one to my Lord.

When the last scene of my life shot before me
I looked back at the footprints in the sand.
There was only one set of footprints.
I realized that this was at the lowest and saddest times of my life.

This always bothered me and I questioned the Lord about my dilemma.
“Lord, you told me when I decided to follow You,
You would walk and talk with me all the way.
But I’m aware that during the most troublesome times of my life there
is only one set of footprints.
I just don’t understand why, when I needed you most, You leave me.”

He whispered, “My precious child, I love you and will never leave you
never, ever, during your trials and testings.
When you saw only one set of footprints
it was then that I carried you.”

【あしあと】 マーガレット・F・パワーズ(1964年)

ある夜、私は夢を見た。

私は主とともに砂浜を歩いていた。
暗い夜空にこれまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたり分の足跡が残されていた。
ひとつは私のもの、ひとつは主のもの。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
所々にひとり分の足跡しか残されていないことに気づいた。

あの時は信頼していた友だちに裏切られた時。
あの時は失恋して泣き明かした夜。
あの時は仕事で失敗した日…

それは、私が辛く悲しい思いをしていた時ばかりだった。

私は主にたずねた。

「主よ。私があなたに従うと決心したとき、あなたはすべての道において私とともに歩み、私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生の辛いときに限って足跡はひとり分しか残っていません。
あなたを最も必要とした時に、どうして私をお見捨てになったのですか」

主は静かにこたえてくださった。

「大切な我が子よ。私はあなたを愛している。
あなたを決して見捨てたりはしない。あなたをひとりぼっちにはしない。
ひとり分しかない足跡はあなたのものではないよ。
悲しみに打ちひしがれるあなたを背負って歩いた、私の足跡なのだよ。」

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